ドイツ・イノベーション・アワード「ゴットフリード・ワグネル賞2009」
在日ドイツ商工会議所とドイツ企業12社、日独の国際的産学連携ネットワークの強化を目指す
2010年2月8日、東京 – 「ゴットフリード・ワグネル賞2009」授賞式が2月8日、グランドハイアット東京にて開催され、第二回受賞者4名が発表されました。審査は全国34の大学・研究機関から提出された63件の応募の中から、共催企業の技術専門家による予備審査を経て、相澤益男氏(内閣府総合科学技術会議議員、東京工業大学・元学長)を委員会とする常任委員と専門委員により構成される選考委員会において、最終選考及び受賞者の選定が行われました。選考委員会にはフラウンホーファー研究機構理事長、Prof. Bullingerも名を連ねています。
一等賞は、低温で強くて壊れにくい鋼の研究を行った独立行政法人 物質・材料研究機構の主幹研究員木村勇次氏(41)に授与されました。二等賞は東北大学大学院の福島誉史助教(34)に授与されました。福島助教はフラウンホーファー研究機構に興味をお持ちとのこと、当方でも研究所での共同研究活動が実現するようサポートしていきます。
当賞はドイツ連邦教育研究省後援のもと、在日ドイツ商工会議所と日本に拠点のあるドイツ企業12社の共同プロジェクトとして昨年度に創設され、日独間の科学技術協力および国際的産学連携を促すことを目指しています。本年度の授賞式には来賓として2007年ノーベル物理学賞授賞/第23回日本国際賞受賞のドイツ人物理学者ペーター・グリュンベルク教授が招かれ、記念講演が行われました。昨年度の第一回受賞者は副賞のドイツ留学を実現するなどし、既に日独の関係強化に大きな役割を果たしています。