イベント

nano tech 2016

日時:2016年1月27-29日 10:00-17:00
会場:東京ビッグサイト 東4・5・6ホール
入場料:無料
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フラウンホーファーの以下の研究所が最新の研究成果をご紹介します:

  • フラウンホーファーENAS(エレクトロ・ナノシステム研究所): 5J-14
  • フラウンホーファーIKTS(セラミック技術・システム研究所): 5K-12
  • フラウンホーファーISC(ケイ酸塩研究所): 5L-16
  • フラウンホーファーIWS(材料・ビーム研究所): 5J-13

また展示会会期中、SAXONY! ジョイントブース(5M-13)にてドイツ・ザクセン州に拠点を構えるフラウンホーファー研究所の研究者が講演を行います。詳細はこちらをご覧下さい。

展示物

フラウンホーファーISCはナノ材料をベースとしたアプリケーションのテストピース、デモンストレータ、機能試作をご紹介します:

  • 電気相互接続技術のための誘導体や皮膜
  • 集積光学・フォトニクスのための解析光学マトリクス
  • 検出・作動デバイスのための圧電材料
  • パッケージング、太陽電池、ディスプレーのためのウルトラバリア材料
  • 機能性コーティング:反射防止、耐磨耗
  • 電池、スーパーキャパシタ用電解液、ナノ電極
  • 透明エレクトロニクスのためのプリンタブル金属酸化物
  • 集積回路印刷のための新しいアプローチ
  • 2光子吸収技術(TPA)

フラウンホーファーISCについて

フラウンホーファーISCはカスタマイズされたアプリケーションのために新しい、または改良された特性を伴う材料開発、またそれらの材料の製造・加工法の開発に注力しています。われわれが最優先に目指すのはお客様やパートナー様のビジネスの成功です。

フラウンホーファーISCのコア・コンピテンスは自己資金による基礎研究によるものであり、さらに市場で求められる要件を視野に入れています。

コア・コンピテンス

  • 化学的ナノテクノロジーを含む技法を用いた無機・ハイブリッド機能性材料、セラミックスやガラスの生成
  • 懸濁液、粉末、繊維、コーティング、微細構造、複合材料のための材料プロセス技術および機能モデルの構築
  • 材料の特性評価、分析、最適化、高温プロセスのモニタリング方法

お問い合わせ

Fraunhofer ISC
Neunerplatz 2, 97082 
Würzburg, Germany

Dr. Michael POPALL
Head of ISC International
Phone: (+)49 - 931 4100 522
Fax: (+)49 - 931 4100 559
michael.popall@isc.fraunhofer.de

展示品

フラウンホーファーIKTSでは次世代パワーエレクトロニクスや先進機能素子に応用が可能な品質の高いスクリーン印刷用のペースト、ナノインク、パウダーを提供しています。

ハイライト:

グリーンエネルギーというグローバルなトレンドを反映し、パワーエレクトロニクスは様々な製品・システムの基盤技術となりつつあります。局所的な電流の輸送や貯蔵が増え、安価で新しい変換装置が必要とされています。研究開発において直面している現在の主な課題として、システムインテグレーション、より高いエネルギー密度、より優れた熱放散、さらなる強靭さ、信頼性、受動素子の最適化が挙げられます。

窒化アルミニウム(AlN)、窒化ケイ素(Si3N4)、反りのない低温同時焼成セラミックス(LTCC)用高品質厚膜ペースト

フラウンホーファーIKTSはAlN、Si3N4基板用に幅広い特性を持つスクリーン印刷用ペーストをご紹介します。スクリーン印刷用厚膜技術には電子回路の設計においてさまざまな長所があります。例を挙げると、品質の高い抵抗器や導体が直接印刷できること、 シングル・パワートラックが組み込めること、高圧・高周波アプリケーションに適していること、多層回路が実現できること、両面、またどんな形状でも利用できることなどです。たくさんのお客様にフラウンホーファーIKTS製品の品質は支持されています。

低温同時焼成セラミックス(LTCC)多層技術は20年来、マイクロエレクトロニクスのパッケージング分野における技術の推進力となっている技術です。しかしながらLTCCテープとめっき間の化学的適合性が限定的であるため、同時焼成には好ましくない反りがつきものであり、高価な後処理プロセスを行わなければなりませんでした。そこでフラウンホーファーIKTSは特に同時焼成プロセスに寄与する新しいペーストシリーズを開発しました。これらのペーストによりテープの焼結収縮に正確に適合され、統合されたLTCC制御素子やセンサーモジュールを安価に焼結できます。


ナノ粒子ベース金属インク

混合酸化物(ペロブスカイト、スピネル、フローライト)、貴金属、カーボン材料の経験を元に、さまざまな種類の新しい水系ナノ金属粒子(銀、金、プラチナ、銅)印刷用インク、混合酸化物、スラリーが開発されました。これらは電気化学的貯蔵・変換デバイス、またマイクロシステムに利用されています。開発されたすべての製品はテープ形成や直接配線のようなコーティング技術に合わせ正確に調整されています。広域にわたる経験と素晴らしい技術装置を備えるフラウンホーファーIKTSでは、燃料電池、リチウムイオン電池、スーパーキャパシタ、化学・物理センサーなどのアプリケーションに必要とされる複雑な要求にもお応えできます。

ナノインクに関しては、さまざまなパラメーター(pH値、金属濃度、温度、界面活性剤の特性)が粒形分布、粘度、収率に及ぼす影響を分析しています。大量生産プロセス(パウダー、ペースト、インク生産のスケールアップ、スクリーン・インクジェット印刷の応用、費用効率の高い同時焼成や低温焼成など)に重点を置いた生産工程の最適化、再現性、費用削減は現在、また将来の開発にとって重要なファクターです。開発された材料を用いることで、アンテナ、ヒーター、熱電対のような電子部品、また電気化学電池、高温燃料電池スタック、センサー、バッテリー、キャパシタ電極のようなさらに複雑な部品が組み立てられ、システムインテグレーションに適合されています。

フラウンホーファーIKTSについて

フラウンホーファーIKTSは高性能セラミックスの分野における応用指向の研究開発を行っています。研究・技術サービス機関として、最先端の高性能セラミックス材料、産業にとって重要な製造プロセス、プロトタイプやシステムの開発をパイロットスケールの生産ラインで行っており、機械・プラント工学、エネルギー・環境技術、光学、医療技術、マイクロシステム技術にとって価値のあるソリューションをセラミックスでご提供することを使命としています。

また材料診断や試験などのサービスも展開しています。お客様の製品やシステムの品質を保証するための試験には、音響、電磁気、光学、顕微鏡、レーザー技術などが多用されています。

お問い合わせ

Fraunhofer Institute for Ceramic Technologies and Systems IKTS
Winterbergstrasse 28, 01277 Dresden, Germany
www.ikts.fraunhofer.de

Dr. Markus Eberstein
Phone +49 351 2553-7518
markus.eberstein@ikts.fraunhofer.de

Dr. Nikolai Trofimenko
Phone +49 351 2553-7787
nikolai.trofimenko@ikts.fraunhofer.de

展示物

金属ガラスメンブランと蒸着磁気を活用したMEMSスピーカー

磁気ペーストを配合した金属ガラスメンブランと金属めっきを施したマイクロコイルからなるシリコンベースのMEMSスピーカーです。電気力学的に駆動するMEMSスピーカーは世界で初のアプローチであり、バルク磁石を手作業で取り付ける必要がなく、すべてをウエハレベルで作製することができます。金属ガラスは強度や弾性限界が高く、素材疲労もありません。

皮膚病変の早期診断を可能にする垂直統合されたOCTシステム用ミロー型干渉計

ミロー型干渉計はマイクロレンズアレイの二枚構造、作動するマイクロミラー、ピント調整スペーサー、プレート型ビームスプリッターから成ります。Siまたはガラスの特殊なウエハ上に類似のコンポーネントを集めるという最適化MOEMSプロセスによりバッチ製造ができます。5層を積層した展示サンプルは360℃以下の接着温度で陽極接合されています。

マイクロエネルギー貯蔵システムのためのナノポーラス金属

スーパーキャパシタの構造において高い電気容量を得るためには、大きな表面積対体積率を持つ電極が必要です。フラウンホーファーENASではシンプルかつMEMSにも互換性のあるプロセスの中でナノポーラス金属を採用しています。加工されたナノポーラス金の構造はマイクロ二重層コンデンサ(スーパーキャパシタ)の電極として利用が可能です。

ウエハレベルでの固液相互拡散接合(SLID)

SLID接合は、一つの低融点金属の短い液相と、二つ目の高融点金属との拡散および混合(固液相互拡散-SLID)によって生じる即時性の固化により達成されます。安定した中間金属相が生成されるのが理想的です。低融点金属により、組み合わせにより300℃以下のプロセス温度も可能になります。

エアロゾル・ジェットプリント

エアロゾルジェットは非接触の直描技術であり、粒子インク、ポリマー、エッチング液、液体のようなペーストなど、さまざまな機能性材料の蒸着を可能にします。両方の空気式噴霧器を組み合わせることにより、異なる材料の混合が可能になります。このユニークな混合プロセス、すなわち機能層の段階的な蒸着を用いれば、新たな用途へとつながる可能性があります。

フラウンホーファーENASについて

マイクロ・ナノ技術を用いたスマートシステム・インテグレーション

フラウンホーファーENAS(エレクトロ・ナノシステム研究所)はマイクロ・ナノシステム技術における貴社の応用研究のパートナーです。

  • MEMS、NEMSの開発、設計およびテスト
  • ウエハレベルのパッケージング、低温ウエハ接合
  • マイクロ・ナノエレクトロニクスのための3Dインテグレーション、めっき、相互接合システム
  • 材料開発・特性解析を含む印刷技術
  • マイクロ・ナノシステムの信頼性および安全性

フラウンホーファーENASは、仙台市の東北大学WPI-AIMR内に設立されている「東北大学におけるNEMS/MEMSに関するデバイスおよび製造のためのフラウンホーファー・プロジェクトセンター」と密な連携を取っています。

お問い合わせ

Fraunhofer Institute for Electronic Nano Systems ENAS

Technologie-Campus 3,
09126 Chemnitz
Germany

Director:
Prof. Dr. Thomas Gessner

Phone: +49-371-45001-100
E-Mail: thomas.gessner@enas.fraunhofer.de
Internet: www.enas.fraunhofer.de